■NO 227号 モピ通信

 人類学者は草原に育つ

『Voice from Mongolia, 2021 vol.76』 

 鈴木裕子さんのエッセイ

 奈良学園小学校2年生新聞

 事務局から 

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小長谷 有紀著 人類学者は草原に育つ

(臨川書店フィールドワーク選書)9

変貌するモンゴルとともに

日本学術振興会監事・文化人類学 (小長谷 有紀)

第四章 博物館の収集活動 ―— 中国とモンゴル国

社会主義時代のモンゴル収集 

みんぱくにある標本資料のなかで現在のモンゴル国から収集され たものは、いくつかの時代に区分することができる。そのうち最も 古いのは一九七○年代、加藤九祚先生によって収集されたものであ る。加藤先生は一九二二年生まれで、二○一四年現在、九二歳のご 高齢でありながら、ウズベキスタンに在住し、テルメズ郊外でクシ ャン時代の仏教遺跡の発掘調査をされている。万年少年と呼びたい ほどに若々しい。シベリアに抑留されていたことがきっかけとなり、 ロシア語を学び、出版社での勤務をやめて研究者をこころざしたと いう異色の研究者で、創設まもない一九七五年から、ソ連の考古学 および人類学を専門としてみんぱくに勤務されていた。そのころ、 ソ連の傘下にあったモンゴルでは、自由に資料を選択することはで きなかっただろう。あくまでもモンゴル側が提供する資料を受け入れたにちがいない。たと えば、当時購入されたゲルは、四十年近く時を経た現在見てもなお立派に見えるほどの豪勢 なものである。未利用の新品のものばかりで、生活の香りはまったくしない。そうかと思う と、誰も使わないような鎧兜や弓矢といった武器がある。遊牧民はたしかに一方で戦士であ るが、現代においてはビジネスやスポーツで戦うことはあっても、騎馬で戦うといった事態 にはもちろんいたらない。鎧兜や弓矢は民族博物館というよりもむしろ歴史博物館に向いて いる。このように、新しすぎたり、古すぎたりしていても、研究者の目で選ぶことができな いのだから、いたしかたない。

また、興味深いことに、みんぱく展示場の中央アジアのコーナーに、「タシケント」とキャ プションのついていた町の風景写真は、実はウランバートルの写真であった。これらの写真 資料はソ連の中央アジアと一括して購入された。社会主義圏の都市計画は共通しており、同 じ間取りの似たようなアパートや、文化会館、サーカスなどが建設されていたから、都市が異なっていても、似たような景観になっているのであった。 一九八○年代になると、少し状況が改善されたらしく、仏教関係の資料なども購入される ようになった。しかし、本格的にいろいろな資料を収集するには市場経済への移行をまたなければならなかった。

『Voice from Mongolia, 2021 vol.76』

(会員 小林志歩=フリーランスライター)

「もうすぐ休みに入ったら、(モンゴルにいる)子どもたちは田舎に行かせるよ。1 年通じて オンライン授業で次の学年に進級するなんて、大変だよ」

―技能実習生、小学生の子を持つ父親
5月半ば、北海道の山間部や海辺のまちにも、ピンクのエゾヤマザクラが咲き始めた。ま だ向こうの山は雪をかぶっているが、野はみるみるうちに新緑に彩られていく。そうこうし ているうちに、早くもモンゴルからは、年度末のテストや夏休みの話題が聞こえて来る。
ウランバートルで教員をしている友人によると、突然の大臣の指示で、小学校低学年は5 月7日に、それ以外の小・中学生は15日で休みに入ったのだという。「いつもながら突然の 決定で対応に追われるけれど、早く休みに入るのはみんな賛成。私たちも、早くコンピュー ターから解放されたいわ」。先生方の休みは25日から。「そうしたら家族で田舎に行って過 ごしたい、望みはそれだけ」。
コロナ感染拡大とワクチン接種予約の話題に終始するうちに過ぎた今年の春。モンゴルで はコロナ禍どころではない地域もあった。「雪と強風で、実家や親戚のうちでも家畜が数百頭 も死んでしまった」。快活な、若い実習生が、淡々とした口調で言った。「モンゴルの春の気 象は、本当にたいへんです」。いつか、春にモンゴルの田舎に滞在してみたい――という私に、 「すごくおもしろいよ」と答えた彼女は、21 歳の誕生日を日本で迎えた。
報道(モンツァメ通信、5月17日)によると、同県ではこの4月、全家畜の6.1%に あたる22万7千頭あまりが失われた。昨春は、県内の8ソムで大型家畜の被害は3416 頭だったが、今年は全てのソムで被害があった(ドンドゴビ県には16ソムある)。記事には、 死んだ大型家畜の41.1%は、お腹に子どもがいるメスが占めたとも書かれていた。記事 の説明では、同県内では、昨年雨が少なく、草原の状態が悪かった。何とか冬を越した4月 に、2度の異常気象が襲ったという。
ゴビアルタイ県出身の実習生も言う。「うちのほうでも、たいへんだった。昨年の夏十分雨 が降らず、家畜が体力を蓄えられなかった。羊やヤギが立ったまま凍死してしまっていたと 友達に聞いたよ」。
草のない荒涼とした大地の広がりに、何百、何千もの家畜の屍が横たわる。その腹には、 生まれ落ちることなく、凍り付いてしまった小さな生命。そんな春を、幾度となく乗り越え て来たひとびとを想う。夏の草原での、日焼けした笑顔と白い歯を想う。5月中旬、モンゴルの友人がSNSに書き込んでいた。「旅の途中で、出産した母馬と仔馬 に出会った、よいことのきざし」。後産をリボンのようにひきずり歩く母馬に、より添って立 つ仔馬の写真に、「いいね」を押した。
馬は夜遅く、または、朝早くに子を産むことが多いそうだ。暗闇が仔馬を捕食者から守っ てくれるし、夜明けまでには仔馬が立ち上がり、歩くことができるようになるから。仔馬が 出産中、出産後も決して鳴き声を上げないのも、捕食者の注意を引かないためだという(デ ビ-・バズビー、カトリン・ラトランド『馬の博物図鑑』原書房、2021年)。寒さや吹き 荒れる嵐のなかで、すべての生命が試される春から、初夏へ。花咲く6月はもうそこまで来ている。

今月の気になる記事

5月18日現在、18歳以上のウランバートル市民の97%(92万6777人)が1回、 53.4%(50万9502人)が2回、とワクチン接種がすすむモンゴル国では、既にコ ロナ禍の長いトンネルの出口が見えた感があるのだろうか。

2020年1月から、日本よりずっと厳しい外出規制やロックダウンの厳戒態勢を続けて 来た同国(人口約330万人/2020年)において、5月下旬現在の新規感染者は日に約5 00人、感染により亡くなった人は累計で239人(5月18日現在、在モンゴル日本国大 使館ウェブサイト)だった。人口規模が近い北海道(約530万人/2019年)では、コロ ナ感染で命を落とした人の累計数は、高齢者を中心に964人と桁違いに多い。

イスラエルによる、パレスチナ自治区ガザへの空爆では5月10日以降、子ども63人を 含む死者が219人出ていると報じられた。ミャンマー国軍への抵抗運動では、多くの若者 が命を落としている。戦争状態にある地域の子どもたちは、コロナどころではない「闇」の なかにある。国際社会というものの無力さも感じる。

「子どもたちを『感染の運び屋』と見なすのは、いい加減止めよう」

(筆者:S.オヤンガ)

教育のみならず、健康面でもパンデミックの影響を最も強く被っているのは、子どもたちである。既に最初のロックダウン以来ちょうど 1 年半、500日あまりの間子どもたちは家 から出してもらえなかった。この期間の子どもたちの姿はこのようなものだ―――頭に入る か疑わしいオンライン授業、宿題を押し付けられ、携帯電話やテレビ、コンピューターから 目を離す自由もなく過ごした 1 年半。自由に外の空気を吸って、友達と会うことがままなら ないのはもちろん、最近では感染リスクが急に高まって、遊具のある広場に出かけることさ え禁止された。また、家族が感染した疑いがあるとして、子どもたちまで一緒に隔離されて、 冬の寒空の下何時間も外で過ごさせるという人権侵害さえ起こった。さらに、両親と会えな いまま亡くなるという胸の痛む出来事もあった。

猛威をふるった感染症の影響で、教育セクターが一時的にストップした期間が生じたこと で、健康面では基礎疾患が増える傾向にあると研究者は言う。ある面では、ロックダウン期 間において一斉授業ができず、子どもたちが屋内で壁に囲まれて押しつぶされそうになるの を何とか助けたい、そんな父母の願いもむなしく、地方の県からは「子どもたちは受け入れ られない」との声が上がった。別の言い方をすれば、子どもたちはPCR検査で陰性であっ てもワクチン接種をしていないため、感染を広げる恐れがあると伝えられたため、ゴビアル タイ県を始めとする多くの県が、受け入れができないことを表明した。今月22日にロックダウンが解除され、地方との往来が可能になる。大人たちは自由に行 かせるけれども、こどもたちはそうはいかない。国家緊急対策委員会の発表した規則では、 子どもたちは感染を広がるリスクがあるので、地方を訪れた場合は、必ず一週間、隔離施設 で寝起きさせる。その一方で、同行する父母やワクチン接種2回を済まして14日間が経過 している。再度 PCR 検査が陰性だったとしてもかまわない。緊急対策委員会の決定によると、1 年半にわたりクラスター感染のリスクとともに閉じ込められていた子どもたちを、ようやく 温暖な時期になり、やっと田舎に送って、外で遊ばせてやれると思ったら、さらに 1 週間も 感染リスクを冒して閉じ込めることになる。市街地の雑踏を行くとき、最も感染リスクにさ らされるのは、子どもたちだ。そもそも、同居の大人たちが 2 回のワクチン接種を済ませ、 PCR検査で陰性だったとして、さらに子どもたちを 1 週間、隔離施設で過ごさせる必要が あるだろうか。このように、感染地帯から田舎に移動し、異動先で再度隔離することに対し て、多くの人が反対している。

子どもたちを地方の隔離施設に 1 週間寝泊まりさせるとなれば、感染防止のための習慣が 徹底できず、栄養価の高い、きちんとした食事を提供するにしても、さらに費用がかさむ。 感染が出ていない県がほとんどない、この状況を考えれば、子どもたちを再度リスクにさら すことにならないか。子どもたちへのワクチン接種がいつになるか、また免疫がどのくらい 保たれるかなど明らかでない現状で、リスクと健康を勘案して、子どもたちをできる限り、 負担の少ない形で田舎に送り出すことが必要だ。第一に、わが国のようにこどもたちを「感 染の運び屋」のレッテルを貼って扱っている国はどこにもない。子どもの権利を侵害する行 いは、いつになったら止まるのだろうか。

「ゾーニーメデー紙」より転載2021年5月18日

ニュースサイト https://www.polit.mn/a/89590 (原文モンゴル語)

「都市間交通の調整規則を改正」

(筆者:B.バトフー)

【ウブス】5月22日から地方への交通規制が解除となるが、都市間交通の調整についての 一時的な規則を改正することが承認された。都市間移動についてはワクチン2回接種後14 日経過したとの証明を求める。国民は身分証明書と本人証明をオンライン、紙で必ず持参す るとのこと。接種後14日経過、または直近4か月以内に新型コロナウイルスに罹患し回復 した場合は、PCR検査は求めないという。 またはPCR検査陰性の大人と同居の15歳以下の子どもに関しては、検査は求めない。 2021年5月18日 モンツァメ通信
https://www.montsame.mn/mn/read/264327 (原文モンゴル語)

(記事セレクト・訳=小林 志歩)

※転載はおことわりいたします。引用の際は、必ず原典をご確認ください。

鈴木裕子さんのエッセイ集

(小長谷 有紀)

鈴木裕子さんからのお便りを掲載します。 鈴木裕子さんは、公邸料理人としてウランバートルにある日本大使館に勤務されていました。 それまで縁のなかったモンゴルと出会い、モンゴルの不思議な面白さを SNS でエッセイを発 信。それらの中からいくつかのエッセイを再構成してお届けします。いずれまた、ご本人に よる自己紹介もお願いしますので、まずはモンゴルの多様な側面に出会っていく彼女の声を お楽しみください。

豆◇個性はすべて正解

日本の小豆はすごい。食材として完璧だ。同じ袋の中のお豆は煮れば、当たり前に同じ時 間で粒揃いにおいしく炊き上がる。品種が厳選され、交配されて、選別されているのが当た り前。大豆をはじめとした豆類は日本人が大切に育ててきた食材だが、豆は世界の多くの国 でも食べられてきた。たんぱく質が豊富であり、保存が利くので使わない手はない。それがモンゴルでは見向きもされないので、わたしは不思議 に思っていた。しかし、自分で料理をしてその意味がや っとわかった。

日本とは正反対の意味でモンゴルの市場で買った小 豆はすごかった。それは命をつなぐ種としてだ。乾燥し ていた時は、同じに見えた豆だったが、煮てみると実は 個性の坩堝だった。煮えた豆を見てわたしは海岸にうち あげられた貝殻を連想した。自然のまま、あるがまま。 大きい小さい、色の赤い黒い、硬い柔らかい、、、この 多様性があるから豆はいろいろな環境で生き延びる。

小豆は念のため水に戻し、湯を切り差し水をして二時 間煮た。茹で汁のえぐみは気になるけれど、まあそのう ち煮えるでしょうと、わたしは楽観していた。が結局、 四時間煮たにも関わらず、硬いものはそのままだった。 お皿に落とすとカチンと音がする絶望的に硬い粒に、お 前はもう死んでいると毒づいた。

けれど少し考えれば、これは生きものとして大正解なのだ。気まぐれなわずかな雨に命を 左右される乾燥地帯モンゴル。ここでは、発芽の条件を変える個性をそれぞれが持つことで 種は生き残る。たねはしゅだ。しゅの正解は生き残ること。そう考えると納得がいく。個性 なくみんなが同じだと、死ぬときは全部が一斉で、しゅは絶えてしまう。多様性こそ生き残 りの鍵だ。

この地の多様性を要求する厳しい自然の真っ只中で、の個性的な粒たちの集合体のたね。 ここでは豆料理は発達しない。素材が料理を選択する。白と赤の食べものが、この土地に根 ざした美味しいものなのだ。よくわかった。モンゴルで豆は食材としては論外だったのだ。

個性の坩堝の小豆はこしあんにした。その昔の仕事を連想するあん作りをして、古い時代 の日本のお豆もここまでではなくても、いろいろな粒があったのかもしれないな、と思った。 もしかしたらもしかして、漉さなくてはならない小豆だったから、漉し餡そして練り切りな どの和菓子が発達したのかも?こんな手間暇をかけたら、すてきなものに仕上げなければ割 りには合わないもの。

個性的なお豆たちをみていて、実はわたしはなんだかホッとした。つい人を相手にしてい ると同じでなければ、合わせなければと思ってしまう。けれど、本来私たちは種の正解を生 きているのだ。日本にはこの小豆を見せたい子供たちがたくさんいる。いや、大人もかもし れない。

乾燥◇空気とお肌

赴任したのは冬。日ごろわが身のお手入れは疎かなのだ が、流石に髪やお肌の保湿に良さそうなあれこれの先端を 買い漁り旅立った。がとても忙しい日々に、常日頃してい ないことがいきなり彼の地でまめに出来るはずもなく、荒 れるがままになってしまった。

ところが、三週間を過ぎる頃、なにもしていないのに、 日本にいた時より目に見えて髪もお肌もコンディションが 良い。あれれれ?である。

そしてターンオーバーは本当だったのだと思った。人の 体は環境に合わせて日々生まれ変わっている。すごい!乾 燥仕様に生まれ変わった。髪はアミノ酸系のシャンプーで 洗うだけなのだが、頭皮の変化か?しっとりだ。きっと普 段人の体はその能力を眠らせているのだろう。がいざ環境 が変わればこの通り。わたしはそれを、身をもって体験した。 しかし、今度は帰国の度にお肌の不調に悩むことになった。そしてこう結論した。日本では、室内室外車中その他で温度湿度風をはじめあらゆる環境がめまぐるしく変わる。 きっと肌はそのどれに合わせることもできずに困り右往左往に疲れているのだと。片やモ ンゴルではいつもカラカラの乾燥、そして春を除けば風はない。たぶん肌のシフトすべき環境が明快で合わせやすいのだ。 そう考えれば、日本で基礎化粧などのお手入れでばっちり一皮を被り、表皮の環境を一定にするのは、実に正しい。そういえば、手入れを欠かさなかった祖母の肌は高価なものを使 っていた訳でもないのにいつも綺麗だった。

人の体の能力は侮れない、そんなことを思った一件だった。そして、わたしは自分の身体 を頼もしく思うようになった。それはそうだ。人間は地球上のあらゆる環境に適応して生き てきたのだから、侮ってはいけない。大きな声では言えないが、お風呂あがりに裸坊でも間 をおかず乾いてしまうほど空気が乾いていた。体に、適応するなという方が無理な話だ。

狼◇狼の脅威

モンゴルには狼と神様のこんな話かが伝わっている。肉食の狼に神様は、群れから一匹だ け取って食べなさいと言ったが、狼は聞き間違えて一匹だけ残せばいいと勘違い。 だから今でも狼は食べない分まで殺してしまうのだという。実際、羊は逃げ足が遅いので、 襲われたら本当に群れに一匹だけが残るぐらいの被害を受けてしまう。この話は狼の狩りの 残虐さをよく言い当てている。狼かがおそろしく忌み嫌われるのは、家畜を生活の糧とする 遊牧民のくらしを大きく脅かすからただ。あればあるだけ取ってしまう。自然の摂理を離れ、 ハンティンクを楽しんでしまう。何も狼だけでなく人間にも耳かが痛い話のような気もする かが、自然の中に暮らす人はそんな愚かな事はしないから、こんなことがあるのだろう。そ して狼は犬と同じく余った餌を隠し持つ習性がある。

さて草原に狼はいるのだろうか?わたしは見たことかはないが、今も確かにモンゴルの大 地に狼たちは暮らしている。もちろん人間は
天敵だから、気取られるほど近くにいつもい る訳ではない。人の目をかい潜り家畜を狙う。

そんな狼を人は狩る。狼の毛皮はウランバートルの中心街のノミンデパートの土産物売り 場に行くと、一枚一万五千円ほどで売ってい る。毛皮の剥ぎ方はハンター次第で決まりが ないらしく、脚先の部分など、切り開いたも のもあれば中身を上手く抜いているものもあ る。狼の牙は信心深い男性達のお守りになる。 美味しいとは聞かない肉も男性専用。人は大 地の食物連鎖のトップの力を我が身のものと したいと願ってきたのだろう。

狼は滅多に人に姿を見せない。しかしと草 原の人たちは言う、ハゲワシを空に見かけた ら注意する。ハゲワシは大きななりをしてい るが、屍肉を食べる鳥なので家畜や人を襲わ ない。その証拠に鋭い爪を持っていない。が 狼の狩りのおこぼれを狙う彼らは、狼のいる 上空にいることが多いから気をつけろという 訳だ。今日もモンゴルでは狼達が餌を求めて 野を彷徨い、人との攻防は続けている。

モンゴル学習支援事業

奈良学園小学校2年生担任原野潤子先生からの新聞が届きました。

(実物は、A3の大きさのもので届いています。ひきつづいて次号に掲載いたします。)

事務局から・・

(斎藤 生々)

令和 3 年度モピ年会費を納めていただいたみなさまありがとうございました。未納になっ ているみなさま、忘れずに、納付下さいますようお願い申し上げます。

(事務局に届いたメールです)

通信をありがとうございました。 民族博物館が2011年にリニューアルされたのですね。 収集品にも物語があることが判りました。コロナが治まりましたら行ってみたいと思ってい ます。 志歩さんのモンゴル最新情報でコロナの外出制限でうつが増えているとのこと、ひとつ所へ じっとしていない狩猟民族という民族性もあるのでしょうかね。 また一日2時間を超えるスクリーンタイムは鬱のリスクを高めると聞きました。一日6時間 以上オンライン画面を見ていることも原因の一つかもしれません。 今号も興味深くおもしろかったです。 吉崎彰一拝

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特定非営利活動法人 モンゴルパートナーシップ研究所/MoPI

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編集責任者 斉藤生

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